打楽器やドラムの基礎練習に使う「練習台」は超簡単に自作できます。むしろ「練習台」は、自作してしまった方が、自分好みの練習台が手に入りますよ!
お好みの練習台が見つからないあなたに、おすすめの作り方を紹介します!
こんにちは、ドラム・打楽器歴20年のさくたです。
吹奏楽をはじめ学校現場でのインストラクターしてます。
練習台を自作するのに必要なもの
たったのこれだけです!
- 台座(木)
- ゴムシート
- 両面テープ
- カッター or はさみ
台座はホームセンターの木材コーナーで手に入ります!
すでに円形にカットしてあり、エッジが丸く加工してある木材があります。
少し変わったものでは、御盆やまな板、なんかも利用できます!
ホームセンターまで買いに行くのが面倒な方は、インターネットでも購入できますよ!
こんなやつです↓
私は「パイン集成材」の木材を使用しました。
本来は、椅子の天板をDIYするための板材のようです。
14インチのスネアに乗せれるサイズを狙って、直径30cmの板材を購入しました!
持ち運びを考慮すると、直径20cmくらいが便利でオススメです。
板の厚みは18mmを選びました。
あまり薄いとイメージする音が出ないことと、湿気や気温によって生じる “反り” の影響を受けやすい可能性があります。反りが生じると、机やスネアの上に置いたときにガタつきが大きくなり、安定して叩くことができなくなります。また、叩く位置によって音色・音程が大きく変わってしまいますので、練習台としては扱いにくくなってしまいます。
ご予算に余裕のある方は、集成材より無垢材の方がやはり響きが良いのでオススメです!
ホームセンターで選ぶ場合は、ノックするように軽く叩いてみましょう!
ピッチ(音程)が高い木は乾燥状態が良く、木の繊維の密度が高いです。
在庫の中から、ベストな状態の台座を選びましょう。
スティックを選ぶのと、同じ感覚ですね!
ゴムシートも、ホームセンターで手に入ります!
ゴムの種類は、NBRや天然ゴムなど、実にいろんな種類があります。
もしお近くの店舗に出かけれるのならば、実際に触って感触を確かめることをオススメします!
ゴムが柔らかいと消音性には優れますが、打感が「本物の楽器」から遠ざかる傾向があります。
また、木の「鳴り」を重視するため、ゴムの厚みは3~5mmがよいでしょう。
いろいろと試しましたが、ネオプレンゴムがオススメです!
どうやら某メーカー様の定番の練習パッドも、ネオプレンゴムを採用しているようです。
ウエットスーツの素材としてよく知られているゴムですが、一般消費者向けにはあまり流通していないようです。
わたしの近所のホームセンターには、残念ながら置いてませんでした。
※ホームセンターに打っている「黒色のNBRゴム」は、カーボンブラック(炭素の微粒子)が練り込んであるので、長期間使用していくとスティックのチップ(先端)が黒くなることがあります。私は練習用のスティックを分けている(というか、自宅に放置している!)ので全く気になりませんが、黒がうつったスティックで白いコーテッドのヘッドを叩くと打痕が残りますのでご注意ください!汚れの回避方法としては、後述する打面のカスタマイズをおすすめします!
楽天市場ならこちらがお手頃でオススメです↓
モノタロウにはたくさんの種類があります。いろんな厚みを試せます!
こちらをご覧ください↓
両面テープは薄めのタイプが圧倒的にオススメです。
強力な両面テープでなくても大丈夫です!
私はこちらの紙製の両面テープを使用しました。
紙製だと耐久性がご心配かと思いますが、1年以上使用しても、剥がれることなく使い続けています。
一方で簡単に剥がれるので、ゴムの材質を変えてみたり、貼付けに失敗したりした時も簡単に修正ができます。
材料が揃ったら、さっそく作っていきましょう!
自作「オリジナル練習台」の作り方
えー、作り方ですが、
ゴムを切って、貼るだけです(笑)
え!?それだけ!?
はい、それだけです。笑
作り方の手順はコチラです!
1.ゴムを好きな形に切る(円や四角など)
2.ゴムに両面テープを張る
3.ゴムに張った両面テープの、不要な端を切る
4.板に貼る
5.完成!
5mm程度のゴムであれば、ハサミで簡単に切ることができます。
カッターを使用する場合は、カッティングマットなどを下に敷き、手を切らないように注意してください。
円形に切る場合は、鉛筆でゴムシートに下書きをしてから、ゴムシート側を少しずつ回しながら切るとうまくいきます。
貼り付けるときのコツは、空気が入らないようすることです。
空気が入った部分は、叩いたときにとても違和感があります。
また、湿気が心配な方は、あらかじめ板にニスを塗って乾燥しておくとよいです↓
ちなみに、私が作った練習台がコチラです↓
ハサミの扱いが雑で、端がガタガタですが・・・ご愛嬌ということで・・・笑
「オリジナル練習台」のカスタマイズ
オリジナルで練習台を作るからには、自分好みにカスタマイズしたいですよね。
そこで、カスタマイズのアイデアをいくつかご紹介します!
1.裏面や同じ面に、異なる材質のゴムを張る
2.裏面や同じ面に、異なる厚みのゴムを張る
3.打面に不要になったプラスチックヘッドを切って貼る
4.打面にゴードスキン(山羊皮)を貼る
1.裏面や同じ面に、異なる材質のゴムを張る
オススメはクロロプレンゴムですが、天然ゴムやブタジェンゴム、ニトリルゴム、ウレタンゴム、など
ほかにもたくさんの種類のゴムがあり、それぞれゴムによって打感や音色が変わります。
いろんな素材を好きな大きさ・好きな面に貼ることで、いろんな打感や音色を楽しむことができます!
ただし、フッ素ゴムやシリコンゴムは両面テープではくっつきにくいので、オススメしません。
2.裏面や同じ面に、異なる厚みのゴムを張る
ゴムの厚みでも打感や音色はかなり変わります。
私は表に3mm、裏に5mmのクロロプレンゴムを貼っています。
裏面にゴムを貼ることで、スネアの上に置いて練習する時に滑りにくくなります。
但し、木の「鳴り」がミュートされる傾向にありますので、少し詰まった音色になります。
3.打面に不要になったプラスチックヘッドを切って貼る
ゴムの場合、どうしても本物のヘッドとは違った表面・感触になります。
さらにリアルな打感で、「スティックが打面を擦る感覚」を感じたい場合は、不要になったプラスチックヘッドを切って、両面テープで貼り付けることをオススメします。
プラスチックヘッドはできるだけ薄い方がオススメです。REMO社なら、アンバサダー~ディプロマットくらいの厚みが丁度良いです。スネアのようにヘッドにはテンションがかからない状態ですので、大きな打痕(へこみ)や歪みがあると、特に厚めのヘッドは貼付けにくいです。
4. 打面にゴードスキン(山羊皮)を貼る
3.と同様の理由で、表面のリアルさを追求すると、ゴート(ヤギ側)は非常にオススメです。
霧吹きなどで湿らせながら、少しずつ引き延ばして、皮を伸ばしていきます。
直径30cmの打面全体に貼り付けるには、安くに購入できる「端切れ」では、少し面積が足らないかもしれません。※経験済(苦笑)
まとめ
木の台座に、クロロプレンゴムを「両面テープ」で貼付けて、完成!
いかがでしたでしょうか?
とても簡単ですが、いろいろと試すことができるのもオリジナルの醍醐味です。
ぜひ練習台を自作してみてください!
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