日々の練習は大事ですが、自宅に居ながらドラムセットや生楽器で練習できる、なんて恵まれた環境はなかなかないですよね。
ドラムセットはスタジオに行かないと練習できないから上達が遅い
おうち時間にサクッと練習する方法がないかしら・・・
この記事では「自宅に居ながら、ドラム&打楽器を上達したい方」に、ぜひこだわっていただきたい必需品をご紹介します。
こんにちは、ドラム・打楽器歴20年のさくたです。
吹奏楽をはじめ学校現場でのインストラクターしてます。
私の使っている「宅練」の必需品をご紹介します!
こだわるべき必需品「練習台」
自宅でドラムや打楽器は演奏が難しいですよね。比較的小音量で、スティックを使って練習するためには「練習台」が必須です。
「練習台」、あまりこだわっていない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そもそも練習とは、何が目的なのでしょうか?
そりゃ、ドラムや打楽器など楽器演奏が上達することに決まってますよね(愚問です)
そのためには練習のための練習ではなく、ドラムや打楽器を演奏することが前提の練習でなければなりません。
すなわち、練習台=楽器、と捉えるべきです。
楽器は「YD9000のカバリングは…」「このEAKのシンバルが…」など拘るように←
練習台もこだわると、自宅練習が充実しますよ!
目的に合わせて「練習台」を使い分けよう
「練習台」を使った練習の目的には、例えば次の3つがあります。
・スティックの使い方の練習
・体の使い方の練習
・音の使い方の練習
これは1つの「練習台」でも練習することができますが、「練習台」の特性を理解した上で取り組むことによって、目的に合致した練習を、さらに効率的・効果的に行うことができます。
「練習台」と一言に言っても、実にたくさんのバリエーションがあります。それぞれの目的にあった「練習台」の特性をご紹介していきます。
スティックの使い方の練習用
スティックの使い方を練習するには、少なくとも2種類の弾性(跳ね返り易さ) の練習台を用意しましょう。
スティックの使い方、とは、狭義では「リバウンドコントロール」です。
・打面を打った(投げた)スティックが、打面から跳ね返ってくる
ドラムや打楽器の演奏では、このような動作(リバウンド)をコントロールして演奏しています。
1つ打ち、2つ打ち、ロール、パラディドル・・・など、すべてリバウンドとの共存です。
ところが、ドラムや打楽器では多様な楽器を一度に扱うため、いつも同じ跳ね返りではない、という点が重要です。
つまり、あらゆる跳ね返り(リバウンド)に適応することが、スティックの使い方の練習の本質です。
一般的に、練習台の素材には “ゴム” が使用されています。
ポピュラーな練習台には、以下のようなものがあります。
私も使っています!
ゴムの材質や硬度によってリバウンドは異なりますが、ほとんどのゴム製練習台は「よく跳ね返ってくる」部類です。
「よく跳ね返ってくる」部類の練習台は、2つ打ちやロールなど「リバウンドを生かす」感覚の練習に有効です。
そこで、もう1種類、リバウンドが少ない練習台を用意されることをおすすめします。
タムなどピッチが低く口径が大きな楽器はリバウンドが少ないため、「リバウンドを拾う」感覚の練習が必要です。
練習台を追加で買う必要はなく、超簡単に手に入ります!
・練習台の上にタオルなどを敷く
・練習台をクッションなどの上に置く
・古い本を重ねてガムテープで束ねる
また、予算に余裕がある方や、これから練習台を買われる方は、
チューニングボルトが付いた練習台、をオススメします。
チューニングキーを使って打面のテンションを変えれるので、1台でいろんなリバウンドを作りだすことができます。
わたしが使っている練習台は「メッシュタイプ」です。
打感は好みがわかれるところですが、消音性が抜群です。
アパートやマンションなど、階下への騒音対策には絶大な効果があります!
ほかにも、スネアさながらの「プラスチックヘッドタイプ」もあります↓
あらかじめ、2種類の硬さが用意された練習台もあります↓
体の使い方の練習用
体の使い方を練習するなら、打面の高さを自由に変えれるようにしましょう。
演奏方法(座奏 or 立奏)や、楽器の高さなどをイメージして、練習台も高さを調整するべきです。
練習台の高さを調整する方法は、
・スタンド付きの練習台
・スネアスタンドに置ける練習台
・スネアの上に置ける練習台
が、考えられます。
ただ高さを楽器に合わせるだけではなく、高さによって変化する体の使い方を感じながら練習すると、さらに効果的ですね。
あえて、胸の高さくらいまで高くしてみると、気付くことが多かったりします。
私が愛用しているのは、EVANS RF12G [Real Feel Practice Pad]です。
こちらは、スネアスタンドに取り付けることができます。※スタンドの仕様にもよります。
サイズが12インチなので、スタンドのスネアを乗せる部分をどんどん絞っていけば、
丁度スネアのようにセットすることができます。
もう一つは、Ludwig L351グラッドストーンパッドです。
スネアの上に乗せるタイプで、打感や音色がとても気に入ってます。
▼裏面にヘッドに吸着する穴が開いていて、この構造が特許のようです。
たしかに、ピタッとヘッドに吸い付くので、振動が綺麗に楽器に伝わって、音や打感が心地よいです。
何十年前からのロングセラー商品で、アクロライトとセットで見かけることが多いですね。
UFOケースと一緒に、学校教育用に販売されていたのでしょう。(詳しい方教えてください。。)
残念ながら廃番となりましたので、通販では手に入らないですね。
石橋楽器やオークションなど中古楽器で見かけたら、即買いです!
音の使い方の練習
多くの方の基礎練習において盲点なのが「スティックの音色」です。音楽の表現力を向上するには、強弱だけでない「音色」の追求が必要不可欠です。スティックの音は「音色」の表現と密接な関係にあります。
端的に言うと、「硬い音」「柔らかい音」は、スティックの響きでも変化します!
楽器演奏時には気にしていないスティックの音も、適切な練習台を使うと明確に聞き分けることができます。
音の使い方を練習したい場合は、固めの練習台を使いましょう。
多少音量は上がる方向ですが、音の使い方の練習には、練習台やスティックから響く音を聞き分ける必要があります。
ある程度固い練習台は、練習台やスティックの音が聞き取りやすいです!
そんな音色の練習にオススメしたいパッドはこちらです。
Aquarian Tru-Bounce -Practice Pad ATP12 /12″ Practice Pad
「音色」の練習にとてもおすすめです。
ゴムが跳ね過ぎず、台座(木)が鳴るのでスティックの音色が聞き取りやすいです!
とはいえ、私のオススメの究極の「練習台」は・・・自作です(笑)
▼「ドラム&打楽器が上達する練習台」の作り方はコチラの記事をご覧ください!
まとめ
・練習台=楽器
・練習の目的にあった練習台を選ぶ
・スティックの使い方の練習:リバウンドの調整ができる練習台
・体の使い方の練習:高さの調整ができる練習台
・音の使い方の練習:音色差が出る固めの練習台
いかがでしたでしょうか?
上達の必需品「練習台」にこだわって、ドラム&打楽器ライフをエンジョイしてください!
コメント