ドラムや打楽器のスティックはたくさんの種類があって、どれを選べばいいか悩みますよね。この記事では、私が超オススメするドラム&打楽器のスティックを3つご紹介します!
こんにちは、ドラム・打楽器歴20年のさくたです。
吹奏楽をはじめ学校現場でのインストラクターしてます。
以下の通り、スティックの選択基準を設けます。
・ドラムセット&打楽器に使える
・学生さんにもおすすめ
・日本/日本人に合っている
条件を満たす、私が選ぶベスト3をさくっとご紹介します!
繊細な音の粒立ち!『VATER BALL VMCBW』
最初のスティックとして自信を持っておすすめします!
音の粒立ち、ロールの粒ぞろい、シンバルのサウンドなど、ドラムセットはもちろん打楽器全般に使える万能スティックです。
VATER社(ベーター・パーカッション)は、アメリカ・マサチューセッツ州のドラム・スティック専門メーカーです。
1950年代、ボストンのドラムショップの店主ジャック・アダムス氏が手作りのスティックを販売したことが起源で、息子のクラリー・ベーター氏が技術を継承し、起業したのが「VATER社」です。
主観ですが、どうもアメリカ製の楽器は作りが大雑把な印象があります。ところがVATER社のスティックは、作りが丁寧で、特にメイプル材は最高です。
また、手に馴染みやすく「音の引き出し方」がとても日本人に合っていると感じます。
欧米人にくらべ華奢な日本人は、スティック自体の鳴りが重要、ですが、VATER Ball VMCBW は、スティックの鳴りが良いです。初めて演奏したとき、ほんとにアメリカ人が作っているのか?!と驚きました。(失礼な)
・材質:メイプル(シュガーメイプル)
・寸法:14.5mm × 406mm
・塗装:限りなく無塗装に近い
・形状:ボール型
個体差はありますが、スティックの重心がちょうど3分の1あたりにあるので、演奏がとても楽です。
また、シリーズ名である「Cymbal Sticks」だけあって、シンバルのサウンドが逸材です。
ただし、耐久性はあまり期待できません。
塗装が薄い影響か、さすがに日本の梅雨~真夏の気候は厳しいです。湿気たら途端にシンバルのサウンドが曇ります。まあ如何なるスティックでも、吸湿するとサウンドは急激に劣化するものですが・・・
わたしはベストなBallに出会ったら、調湿しながら大切に保管します。笑
豊かな低音サウンド!『VATER TEARDROP VMCTW』
再び、VATER社のスティックです。笑
こちらはチップ形状が「TEARDROP(涙のしずく)」です。スティックの角度によって音色が変わる形状です。実際に演奏してみると、特に「低音の豊かさ」に驚きます。
特にシンバル、トムの低音域が増して、見た目や演奏感よりもドシっとしたサウンドになります。
・材質:メイプル(シュガーメイプル)
・サイズ:14.5mm × 406mm
・塗装:限りなく無塗装に近い
・形状:ティアドロップ型
カタログ寸法は、先ほどのBALLと同じですが、TEARDROPの方が短く感じます。演奏感は、TEARDROPの方が「操作しやすい」です。先述のサウンドと操作感から、わたしは中学生にオススメしています。
こちらもBALLと同様、塗装が薄いので湿度には注意が必要です。
ドラムセットはこれ!『REGAL TIP 8A 208R-JP』※代案あり
こちらのスティックは、特にドラムを演奏する場合におすすめです。
JPの意味は、日本ではありません。あのジェフ・ポーカロ氏のモデルです。
REGAL TIP社の「8A」をベースに、仕上げが「ナチュラル」に変更されています。
REAGAL TIPのニスは独特の滑りにくさがあり、グリップ感が好みの方は「8A」をオススメします。
※2022年3月現在、JPモデルは国内在庫が僅少となっています。そのため、代案として8AWM208RMをご紹介いたします。
・素材:ヒッコリー
・寸法:14.1×406mm
・塗装:ナチュラル
・形状:俵型
REGAL TIP社はアメリカのスティックメーカーです。ドラマーでもあるジョー・カラート氏が1958年にナイロンチップドラムスティックを発表したことが起源です。
ナイロンチップスティックは同社の代表的なスティックですが、ブラシも豊富で、非常に人気があります。
こちらA8モデルは国内のプロでも使用される方が多くいらっしゃいます。
サウンドはタイトで、VATER社ほどの繊細さはないものの、特にドラムセットでは全体がバランスよく鳴ります。
まとめ
おすすめのスティック3選
・『VATER BALL VMCBW』
・『VATER TEARDROP VMCTW』
・『REGAL TIP 8A 208R-JP』※8AWM208RM
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したスティックは、迷ったときにぜひ選んでいただきたい3選でした。
スティックは演奏のしやすさだけでなく、音の変化を楽しむためのツールでもあります。楽器を交換するより、スティックを交換する方が、何倍も手っ取り早く、安いですよね。ご紹介したスティック以外にも、素晴らしいスティックはたくさんあります。いろんな「音」を楽しみながら、いろんなスティックを選んでみてください!
それでは、参考にしていただけましたら幸いです!
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