子育て言語聴覚士(ST)に伝えたい!転職のお悩み解消ポイント

言語聴覚士

家族優先のために転職を考えている言語聴覚士(ST)に、転職のお悩み解消ポイントを紹介します!

けいこ
けいこ

こんにちは!

特別養護老人ホームで機能訓練指導員として働いている言語聴覚士(ST)のけいこです。

地域中枢の急性期病院に「言語聴覚士」として勤務

出産・子育てを機に激務職場を退職

自宅から近い特別養護老人ホームに転職したものの・・・

待っていたのは「機能訓練指導員」として仕事だった!

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転職の最重要ポイントは「時間」

私が以前働いていた職場は、私の「理想の子育て」には最悪の条件でした。

✔ 車通勤1時間超

✔ 毎日残業数時間

家族との時間を犠牲にして働いている感覚でした。

家族との時間を増やしたくて転職を考えていましたが、環境を変える勇気が出ず長い間悩んでいました。そこで、同じような境遇のあなたに、私が悩みを解消するためにとった方法をご紹介します。

転職活動への漠然とした不安

転職活動への漠然とした不安に対しては、誰もが少なからず抱きます。1日の大半を過ごす職場が変わることの不安、新しい職場での業務や人間関係の不安、収入が変化することの不安…考えるだけで山のような不安が湧いて出てきます。不安だからといって、行動を起こさないのはもったいないです!

日本全体で「終身雇用」の時代は、もはや終わりに向かっているとも言えます。各自が自己のスキルを活かして、より働きやすい・キャリアアップになる環境を求めて転職することは、今や当然のこととなりました。特に、医療・福祉業界では国家資格などが求められるため、比較的転職しやすいといえるでしょう。

また、転職は「タイミング」が重要です。自分の求める労働条件にマッチした職場が、常にあるわけではありません。社会情勢を含め、就職市場は日々変化していますので、常にウォッチして良い転職先があればすぐに行動へ移せるように、心身ともに準備しておくことがとても大切です。

考えるより先に「そうだ、ハローワークへ行こう!」となりました。笑

今のスキルで他の病院や施設でもやっていけるのか

前職(わたしの場合は急性期病院のリハビリ)を経験は、必ず役に立ちます。

例えば、急性期なら、病気の発症直後の知識があり、リスク管理をしながら臨機応変に対応できる。回復期・維持期なら、次のステップに向けて生活環境に近い実践的なリハビリを提供できる。終末期なら、最期までQOL(生活の質)を下げずに生活できるようアプローチすることができる。などなど、ほんの一部ですが、このような知識があるだけでも十分です。

  • 急性期:発症直後の知識を生かして、リスク管理しながら柔軟に対応
  • 回復期・維持期:生活環境に近い実践的リハビリ
  • 終末期:最期までQOL(生活の質)を下げずに生活できるようアプローチ

あとは自分が経験してスキルアップしていきましょう!

わたしはどちらかというと心配性で、参考書を読み漁って机にかじりついてしまうタイプですが、机上で考えるだけではなく、積極的に現場に出て患者・利用者様と関りを持つことが重要だと考えます。どんな職場であれ、ひとりひとりに合ったアプローチを考えることがリハビリの基本です。わからないことや不安なことは周りの人と一緒に考えて行動していけば良いのです。

不安だとは思いますが一歩踏み出して行動してみましょう!

だけど、「○○過ぎる」は身体的に良くないと私は思っているので、「ぼちぼちやっていこう」をモットーにしていますよ。笑

収入の変化ってどうなの?

地域の給与水準によりますが、言語聴覚士の平均年収は418.9万円(厚生労働省:令和2年賃金構造基本統計調査)と言われています。言語聴覚士自体は1997年に制定された資格であるため、有資格者は20~40代の若手が中心です。若手中心ですので、勤続年数や待遇の面から、平均年収が低いとも言われています。

私は地方ですが、どの職場も基本給の差異はありませんでした

経験者の場合、見学に行った時や面接時に「基本給」について相談してみることをおすすめします。私の場合は前職の基本給を聞かれて、その額よりほんの少し多い基本給にしていただきました。

ボーナスは4.2→3へ下がりました。組合のある基幹病院から中規模介護施設への転職であったため、待遇の面ではやはり見劣りします。特に初年度は勤続年数0からのスタートですので、賞与査定にも影響し、満額支給はまずないでしょう。賞与については病院や施設の規模にもよっても大きく差がありますので、ぜひ確認してみてください。

支出の面で、特に交通費の大幅な削減ができました。前職では通勤に片道下道で1時間以上あり、交通費(高速道路・燃料)が27,000円/月でしたが、転職をして通勤時間が短くなったことにより燃料だけで3,000円/月程度と劇的に減りました。

今までは、通勤40時間/月を費やしていましたが、転職して近くなったおかげで、肉体的・精神的ストレスから解放されました。しかも基本給もほとんど変わらないので、今まで交通費で消えていたお金が違うことに使える!

時は金なりってことですね。笑

前職場(急性期病院)以外の病院・施設のイメージが無い

気になる就職先があれば、見学に行くことを強くお勧めします。直接足を運んで、自分の目で確かめた方が、確実に「働くイメージ」が湧きやすいです。

私は事前に採用担当者だけではなく「同じ職種の方とも話がしたい」とお願いをして時間を作っていただきました。

事前にメモしていた不安なことや疑問をすべて質問して、かなり不安が解消されましたよ!

言語聴覚士としての求人の選択肢は少ない

地方では言語聴覚士の求人が少なく、選択肢の少なさに驚愕しました。そもそも病院や施設に配置されるSTが、PT・OTに比べて少ないです。

言語聴覚士へのニーズが増えてきているはずなのに…。悲しいです。

本当に家族の時間を増やすことができるのか?

私の職場は残業がほとんどなく、ほぼ定時で帰宅することができています。事前の見学時に、残業の発生頻度や勤務形態などを確認しましょう。

もし、出産・育児を考えている方がいたら、産休はいつから取得できるのか育休は何年取得できるのか等、就業規約を見せていただいても良いかもしれません。育休を取得するのに、実は勤続年数が必要だった、などの職場都合の設定がある場合があります。しっかりと確認することを怠らないでください!

子育て世代が多い職場なのか、子どもの急な発熱でも休みやすいのか、いつから有給休暇を取得できて、何日取得できるのか。有給休暇は時間単位で取得できるのか、半日なのか。などなど、福利厚生要チェックですね。

「家族の時間」は、パートナーとの協力も必要です。

わたしはパートナーと度重なる話し合いを経て、転職の目的「家族との時間を増やす」ことができました。

転職するのって、とても不安だし勇気がいると思いますが、人生1度きり!!!悔いのない人生を送る為にも、しっかりと悩んで決断をしてくださいね。

言語聴覚士とは・・・

「食べる」「話す」「聞く」「読む」「書く」に対してアプローチし、支援していくセラピスト。

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)とは・・・

社会福祉法人や地方自治体が運営する公的な施設です。

介護士、看護師、ケアマネ、栄養士等など沢山の職種が連携して働いています。

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